使い勝手のいい車種が多数出てきたSUV。
デザインがいい、走破性がいい、燃費も改善。
ファミリーカーとしても選ぶ人が増えています。
でも・・・
「家族を乗せるのに後部座席は狭くない?」
「後部座席の乗り心地ってどうなんだろう?」
後部座席へのギモンが残る人もいますよね。
今回は、後部座席の乗り心地がいいSUVをまとめました。
具体的なオススメ車種も厳選して紹介。
リクライニングの有無や、ニースペースについてまとめています。
実際に乗っている人の後部座席についての口コミも。
家族のために、後部座席でもニンマリできる一台を選びましょう。
目次
乗り心地の良さとは
今回、後部座席の乗り心地の良さというポイントでSUVを見ていきます。
乗り心地を良くするには、次の3点が重要です。
リクライニングできるか
後部席のリクライニング機能はとても重要なポイント。
座る人に合った快適なポジションを取れることが大事。
特に長距離ドライブでは、無意識に体のポジションを変えたくなりますよね。
リクライニングがないのはストレスです。
SUVはミニバンとは違い、全長が短いのでリクライニングができない車種も結構あります。
また、リクライニングの幅も車種によって大きく異なるので、試乗のときに確かめたいポイントです。
後ほど、リクライニングができる車種を紹介します。
十分な膝下空間があるか
ヒザ下空間もとても大事です。
前のシートに膝の当たる状態だと、長時間ドライブはキツイものです。
できれば、膝と1列目背もたれの間に、こぶし1つ半ほどは空間がほしいところ。
数字的な判断材料として、ニースペースがあります。
ニースペースとは『1列目の背もたれ~2列目座面先端の距離』のこと。
この空間の確保は、1列目のシートポジションにも大きく左右されます。
前にどんな体格の人が座るかによっても異なるので、試乗時に家族で乗って確認しましょう。
シートヒーターがあるか
「寒冷地だから(もしくは冷え性だから)ぜひほしい」
「あればラッキー」
シートヒーターについては人によって考えの異なるところです。
おおむね、上級モデルについている印象。
あればもちろん快適度のアップする装備です。
リクライニングできる国産SUVはコレ!
上記ポイントのうち、まずはリクライニングについて調べました。
結果としては、ミドルサイズ以上の車種にはおおむねついています。
■トヨタ
※リンクをクリックすると詳しい後部席の情報が見れます
C-HR | ☓ |
ランドクルーザー | ○ |
ランドクルーザープラド | ○ |
ハリアー | ○ |
RAV4 | ○ |
■ホンダ
CR-V | ○ |
ヴェゼル | ○ |
■マツダ
CX-8 | ○ |
CX-5 | ○※ |
CX-3 | ☓ |
※CX-5:2012-2016年式の初代型はナシ
■スバル
XV | ☓ |
フォレスター | ○ |
■日産
ジューク | ☓ |
エクストレイル | ○※ |
エクストレイルハイブリッド | ☓ |
※エクストレイル:2013-2017年5月モデルは7人乗りの2列目のみアリ
■スズキ
ジムニーシエラ | ○ |
エスクード | ☓ |
クロスビー | ○ |
SX4 S-CROSS | ○ |
■三菱
アウトランダーPHEV | ○ |
アウトランダー | ○ |
エクリプスクロス | ○ |
RVR | ☓ |
■LEXUS
LX | ○ |
RX | ○ |
NX | ○ |
UX | ☓ |
リクライニングありでも、ミドルサイズSUVの場合は角度が1段階のみという車種もあるので要注意。
(例:スズキSX4 S-CROSS)
2列目の座り心地がいいSUV6選
2列目の座り心地がいい国産SUVを紹介します。
リクライニング有りの車種から選定しました。
足元の広さはニースペース(1列目背もたれ~2列目座面先端)をのせています。
ニースペースは1列目2列目のシートポジションによって大きく変わるもの。
標準的な数値を紹介しているので参考にしてください。
シートヒーター有無もあわせてのせました。
【コンパクト&ミドルサイズSUV】
ホンダ ヴェゼル
参照元:ヴェゼル公式
車体サイズ(mm,全長/全幅/全高) | 4,330-4,340/1,770-1,790/1,605 |
室内サイズ(mm,長/幅/高) | 1,930/1,485/1,265 |
2列目のニースペース | 25cm程度 |
2列目のシートヒーター | なし |
車両価格 | 211.3万円~ |
カタログ燃費 | 17.6-27.0km/l (JC08モード) |
定員 | 5人 |
SUV販売ランキングで何年も1位をとっているヴェゼル。
コンパクトなサイズながら、中が広いことも支持されている理由のひとつです。
後部座席や荷室の広さに惹かれて購入にいたったケースも多数。
参照元:ヴェゼル公式
「身長185cmの人でも、ゆったり座れる」ことを基準に設計したリアシート。膝まわりをミニバン並の広さとするとともに、座面の奥行きも充分なゆとりを確保。
引用元:ヴェゼル公式
リクライニングは1段階のみですが、室内が広いためストレスなく乗れます。
コンパクトSUV、有段AT、後部座席&荷室の広さで選んだのでヴェゼル・ハイブリット一択。
2014年からの3年間SUV販売台数No.1に輝いているヴェゼルですが、フィットのプラットフォームを使っているため燃料タンクがセンターにあり、コンパクトSUVの中でも後部座席と荷室のスペースが広い作りになっています。
引用元:みんカラ
ヴェゼルの後部座席についてはこちらでも詳しくまとめています。
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ヴェゼルの後部座席は狭い?リクライニングや乗り心地について検証
ここ数年、売れ筋ランキング1位をキープしてきたヴェゼルがマイナーチェンジしました。 「本格的なSUVに手が届かない・・・」という方にはお手ごろ価格のコンパクトSUVです。 コンパクト故に、後部座席の居 ...
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日産 エクストレイル(ガソリン車)
参照元:エクストレイル公式
車体サイズ(mm,全長/全幅/全高) | 4,690/1,820/1,740 |
室内サイズ(mm,長/幅/高) | 2,005-2,555/1,535/1,220-1,270 |
2列目のニースペース | 2列シート:25cm程度 3列シート:17cm程度 |
2列目のシートヒーター | オプション |
車両価格 | 227.3万円~ |
カタログ燃費 | 15.6~16.4km/l (JC08モード) |
定員 | 5人、7人 |
SUV 4WD部門の販売台数第1位のエクストレイル。
街乗りもしつつ、アウトドアに使い勝手のいいSUVとして人気です。
防水シートも高評価。
シートは2列と3列の展開があります。
2列目に必ず乗員がいる前提なら、要注意。
3列シートの場合は2列目のニースペースがかなり狭くなります。
2列シートの場合は、175cmの人が座っても膝の前に握りコブシ3つ程度の空間があり広々。
検討されている場合は、実車で確認してくださいね。
また、ハイブリッド車はリクライニングNGなので要注意。
参照元:エクストレイル公式
マツダ CX-5
参照元:CX-5公式
車体サイズ(mm,全長/全幅/全高) | 4,545/1,840/1,690 |
室内サイズ(mm,長/幅/高) | 1,890/1,540/1,215-1,265 |
2列目のニースペース | 25cm程度 |
2列目のシートヒーター | △(Lパッケージ以上に標準装備) |
車両価格 | 261.8万円~ |
カタログ燃費 | 12.2~19.4km/l (WLTCモード) |
定員 | 5人 |
2019年上半期クリーンディーゼルSUVで販売台数No.1の一台。
ガソリン車もあります。
特にディーゼル車は燃費がさらによく人気です。
ディーゼル特有のうるささがあるかと思いきや、全然気にならないと静粛性も高評価。
静粛性が高いと乗り心地にも影響しますよね。
また、座り心地を重要視するマツダは、人間工学を取り入れてシートの作り込みに力を入れています。
シートの材質にも高級感があり、一定の評価があります。
長時間の乗車でも疲れにくいよう、ウレタン特性の最適化とともに人間の下半身の形状に沿った立体的な形状をつくり込みました。
引用元:CX-5公式
実際に乗った人の口コミはこちら。
170cm体型で足を伸ばせますし、窓も大きく天井高もあり圧迫感は皆無でした。
シートが白だったのもあるかも。
広い・明るい・開放感があると感じました
引用元:価格.com
さすが、マツダの人気車だけあって、走りやすさ、質感、広さなど、良い車でした。
万人にオススメできる車
引用元:cerview
ディーゼル特有のトルク感で街乗りは楽。静粛性もビックリする位静か。
ディーゼル=煩い、と言うイメージがありましたが、乗って本当にビックリしました
引用元:cerview
【大型SUV】
マツダ CX-8
参照元:CX-8公式
車体サイズ(mm,全長/全幅/全高) | 4,900/1,840/1,730 |
室内サイズ(mm,長/幅/高) | 2,690/1,540/1,250 |
2列目のニースペース | 32cm程度 |
2列目のシートヒーター | △(Lパッケージに標準装備) |
車両価格 | 294.8万円~ |
カタログ燃費 | 11.6~15.8km/l (WLTCモード) |
定員 | 6人,7人 |
2018年3列シートSUVで販売台数1位のCX-8。
大型な割に燃費がいいのもその理由のひとつです。
ヨーロッパテイストのデザインも人気。
定員は6人と7人。
6人乗りの場合は2列目がキャプテンシートに。
ベンチシートより乗り心地が更にアップします。
リクライニングの角度もキャプテンシートの方が大きいのは魅力です。
上級モデルのLパッケージの場合は、キャプテンシートの間にはコンソールボックスが入ります。
参照元:CX-8公式
それ以外のモデルでは、間は通路でウォークスルー。
アームレストは装備しています。
参照元:CX-8公式
大人でも余裕ですよ。ミニバンの1列目より広いです。
プロアク(プロアクティブ、標準グレード)7人乗りはリクライニング30度なんですね。
もうひと声欲しいかもですね。
引用元:価格.com
トヨタ ランドクルーザー
引用元:ランドクルーザー公式
車体サイズ(mm,全長/全幅/全高) | 4,950/1,970/1,870-1,880 |
室内サイズ(mm,長/幅/高) | 1,970-2,715/1,615-1,640/1,170-1,200 |
2列目のニースペース | 8人乗りで30cm程度 |
2列目のシートヒーター | △ (ZXとAXのGセレクションのみ・ 3列目はナシ) |
車両価格 | 482.7万円~ |
カタログ燃費 | 6.7~6.9km/l |
定員 | 5人,8人 |
本格4WDの世界的王者、ランドクルーザー。
今回紹介するSUVの中で、最も長い車体サイズを持ちます。
ですが、全長が5cm短いCX-8と比べてニースペースは同等か、やや狭い印象。
とはいえ、175cmの人が十分余裕を持って座れる後部座席です。
引用元:ランドクルーザー公式
また、高級車なだけあって、乗り心地アップとなる装備も充実。
その一つがエアコンの温度設定が乗員ごとにできること。
引用元:ランドクルーザー公式
ランドクルーザーは室内を4分割し、それぞれで温度設定が可能。
乗り合わせた他の人と温度感覚が違う、なんてことでモメなくて済みますね。
ただしGXにこの仕様はありません。
ZX(8人乗り)の後部座席を紹介した動画はこちら。
16:57あたりで後部座席の広さに触れています。
スバル フォレスター
引用元:フォレスター公式
車体サイズ(mm,全長/全幅/全高) | 4,625/1,815/1,715-1,730 |
室内サイズ(mm,長/幅/高) | 2,100-2,110/1,545/1,270 |
2列目のニースペース | 30cm程度 |
2列目のシートヒーター | あり |
車両価格 | 286万円~ |
カタログ燃費 | 13.2~14.0km/l (WLTCモード) |
定員 | 5人 |
2019年7月に5代目が登場したフォレスター。
この新型は先代から改善された点がたくさんあります。
後部座席の広さもそのひとつ。
ディーラーマンが言うには、ボディ拡大分のほとんどが後部座席に使われているとのこと。
先代フォレスターは後部座席が狭いという口コミも多く、新型では力を入れて改善したのでしょう。
公式サイトの動画でも、後部座席の広さをアピールしています。
動画では女性が乗車していますが、かなり足元に余裕が見られます。
参照元:フォレスター公式
また、乗り降りの際に90度近くまでドアが開くのもフォレスターの特徴。
後部座席へのアクセスがしやすいですね。
参照元:フォレスター公式
口コミでも後部座席の広さは評価されています。
中は、かなり広い感じです。後部座席も大柄な人でない限り3人座れるもいいです。
引用元:ナビクル
(身長172cmのオーナーが後部に乗車)足元スペースには余裕があります
引用元:You Tube
まとめ
『後部座席の座り心地がいい』にフォーカスして国産SUVをまとめました。
後部座席の快適さは、家族のことを思えば外せません。
・リクライニングできるか
・十分な膝下空間があるか
は特に重要なポイント。
数値としては同じニースペースでも、前席の足元に足先が入るかどうかかで快適度は変わります。
また、意外とシートのファブリックや革の質感でも受ける印象は変わるもの。
ぜひ実車で、乗る予定の人たちと一緒に試してみてくださいね。