「ジムニーが気になるけど、評判ってどうなんだろう・・・?」
そんな風に思っている方に是非読んでいただきたい!
悪路の走破性や個性的なデザインで、評判の良いジムニー。
でも燃費が悪いとか、乗り心地が悪いという噂もあり、気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は新型ジムニーの口コミを、オーナーの辛口評価を含めてまとめてみました。
各項目ごとに良いところ、悪いところのポイントを押さえていますので、しっかりチェックしていきましょう。
ジムニーについて知ったうえで試乗にいけば、買うかどうかも決めやすくなりますよ。
目次
エクステリアの評価
出典:ジムニー公式サイト
車は内装や装備、性能も大事ですが、やはり見た目が最初の選ぶポイントではないでしょうか。
そんなジムニーのエクステリア(外観)の評価をまとめてみたした。
満足しているところ
・スクエアなボディで余計なものが無く、カッコイイ
・道具感があって良い
・無駄の無い、機能と伝統に裏打ちされたデザイン
・これぞジムニーって感じでカッコイイ
不満なところ
・昔の丸いデザインのほうが好きだった
エクステリアの評判は、おおむね上々でした。
オーナーの口コミをみると、ほとんどの方がエクステリアを気に入っているようです。
一体何がオーナーを魅了するのか、じっくりと確認してみましょう。
外観は好評!道具的なフォルムが人気の秘密
ジムニーは武骨でシンプルなフォルムですが、どこか可愛らしさもある独特の外観をしています。
好評な口コミを見ると、「道具感」「シンプル」という2点がよく評価されていました。
「道具感」というのは、キャンプなどのアウトドアを楽しむとき、他のアイテムと調和しやすいデザインであるということです。
ジムニーを選ぶ人は必ずと言っていいほどアウトドア派に違いないでしょう。
ジムニーの評価の高さは、そういった車単体で完結しないところからも来ています。
おおむね好評なジムニーの外観ですが、少数ですが「昔の丸いデザインのほうが好きだった」という声も。
下の写真はJB23型で、現行より一世代前の写真です。
出典:Wikipedia
旧型のデザインは丸みを帯びていて、今のデザインより少し可愛らしい印象を受けます。
確かにこちらも良いデザインですね。人によって好みがわかれるところです。
どうしても昔のデザインがいい人は、中古車のジムニーを探すのもいいのではないでしょうか?
古くたってやっぱりジムニーがいい!というジムニー愛がそれだけでも伝わって来そうです。
ジムニーの外観が気になる方は、一度現物を見たうえで、自分が使っているところをイメージしてみましょう。
もしそれで「いいなぁ」と思えたなら、外観に関しては「買い」だと言えますよ。
インテリアの評価
出典:ジムニー公式サイト
見た目は上々の評価を得ているジムニーですが、内装はどうでしょうか。
満足しているところ
・ハンドルからダッシュボードに渡る質感は高くなっている
・スイッチが大きく、操作しやすい
・インテリアは随所に鉄を感じられ、本物感があり好感がもてる
不満なところ
・昨今の軽自動車の内装からすると、シンプルで寂しく感じる
・パワーウィンドウスイッチはドアに欲しかった。位置に慣れない
・ウインドウスイッチがわかりにくい
インテリアの評価は、賛否が分かれていました。
シンプル、操作しやすいという高評価がある一方で、使いにくいところもあるようです。
特にウィンドウスイッチは最初は分かりにくいかもしれませんが、慣れてしまえば問題ないです。
もう少し、外観や内装について口コミを掘り下げてみましょう。
良くも悪くもシンプルなインテリア
まずは見た目について。
ジムニーのインテリアデザインを一言であらわせば、「良くも悪くもシンプル」です。
シンプルで所々に鉄のパーツが見えるデザインは、武骨で道具感のあるエクステリアとマッチしています。
しかし、他の車に比べるとシンプルすぎてさみしいという意見もありました。
同じスズキから出ているハスラーと比べてみましょう。
出典:ハスラー公式サイト
ハスラーはポップで可愛らしい印象です。
これに比べると、確かにジムニーのインテリアは、シンプルでさみしく感じますね。
「寂しいのはちょっと嫌だな・・・」
そう感じてしまう方には、カスタムをおすすめします。
シンプルということは、言い換えればデザインに拡張性があるということ。
シートカバーやハンドルカバー、ステッカーなどを使って、自分好みにデコレーションしちゃいましょう!
一部分だけ色を変えてアクセントをつけるだけでも、ぐっとおしゃれになります。
助手席に乗った友人や恋人にも、ドヤ顔で自慢できちゃいますよ。
内装についての詳しい話とカスタムについては、別の記事で詳しくまとめています。
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パワーウィンドウスイッチの位置に注意!
見た目の次は内装についてです。
内装面の辛口評価は「パワーウィンドウスイッチの位置がわかりづらい」という意見が多くみられました。
普通の車だと、パワーウィンドウのスイッチはドアにありますよね。
ですが、ジムニーはそのスイッチがセンターについているんです。
写真でいうと、赤丸の部分にあります。
出典:ジムニー公式サイト
なるほど、たしかに慣れるまではドア側を探してしまいそうです。
しかし逆に言えば、先ほども述べましたが慣れてしまえば問題はありません。
乗り始めてからしばらくは使いづらさを覚えるかもしれませんが、時間が解決してくれるはずです。
走行性の評価
外観や内装をクリアすればあとはその走りの性能です。走行性の評価は以下の通りです。
満足しているところ
・高速道路や一般道では問題のない十分な走行性能
・ラダーフレームのため安定感がある
・未舗装林道での4L走行では、ジムニーの楽しさが全開
・林道のの段差と軽やかに乗り越え、深い轍もタイヤを取られることなく軽快。ボディの軋みも皆無
不満なところ
・登坂では車重があるため、アクセルを踏み込んでも加速しにくい
・ハンドルが重く、きっちりハンドルを切らないと曲がらない印象
・ターボ入ってるの?と言いたくなるくらい加速感が無い
・低回転のトルクはしっかりあるが、中高回転の伸びがいまいち
走行性については、快適という口コミが多くみられました。
特に悪路での走行性能は、目を見張るものがあります。
しかし、どうやら「車重」がネックになり、特に加速感に関してはやや評判が悪い部分があるようです。
詳しく見てみましょう。
十分な走行性能と魅力の走破性
ジムニーといえば悪路の走破性ですが、一般道路でも問題なく走れます。
充分な走行性能があり、高速道路も快適です。
また、悪路に対する走行性能は、文句なしの好評価です。
もはや林道や雪道はジムニーの独壇場。
キャンプやスキーに行く方は、目的地までの運転も楽しみの一つになります。
ジムニーの走破性についてまとめた記事もあるので、よろしければ参考にどうぞ。
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パワー不足?車重の重さがネックに
走行性能が好評なジムニーですが、どうやら坂道が苦手なようです。
原因は車重が重いことによるパワー不足。
どの程度重いのか、実際に他の車と比較してみました。
車重 | 排気量 | |
ジムニー | 1030kg | 0.658L |
ハスラー | 820kg | 0.658L |
N-BOX | 890kg | 0.66L |
これらの車はエンジン排気量がほぼ同じです。
それに対してジムニーだけ1トンを超える車重になっています。
ハスラーに比べると210kgも重いので、70kgの大人を3人多く乗せているようなものです。
確かに同じパワーでこれだけ重さに差があると、力不足に感じますね。
ジムニーはラダーフレームを採用しているため、他の軽自動車に比べると重くなりがちです。
このラダーフレームは、オフロード走行が得意な車によく搭載されています。
車体が頑丈にできていて、ちょっとやそっとのことでは壊れないのが特徴です。
ジムニーの強みでもある悪路の走破性も、ラダーフレームがあってこそです。
車重の重さからくる坂道での弱さはある意味、仕方のない犠牲といえるでしょう。
でも普段通る道に坂道が多いけれど、どうしてもジムニーに乗りたいという方は、M/T仕様を検討してはいかがでしょうか。
A/T仕様より自由にギヤを変更できるので、坂道を登るときは低めのギヤを選択できます。
坂道に合わせて変速できるので、どうしても力が必要な時でも楽に走れますよ。
乗り心地の評価
走行性も坂道での苦手さはあるにしろ十分な安定感をが評価を得ているジムニー。
その乗り心地はどうでしょうか?
満足しているところ
・車高があり目線が高くなるため、運転しやすい
・先代ジムニーに比べて、静粛性が大幅にアップしている
・下からの突き上げ感はほぼ皆無
・一般道の乗り心地は非常に良い
不満なところ
・街中のちょっとした段差で、結構ドカドカ揺れる
・ショックが強く、感触が硬い
・他の車と比べると、やはり乗り心地は悪い
ジムニーといえば乗り心地が悪い・・・そんな噂もありましたが、意外と好評でした。
しかしオーナーからは好評な乗り心地ですが、試乗ユーザーからはちょっと辛口の評価がでているのも事実です。
その辺りを詳しくみていきましょう。
旧型からパワーアップした乗り心地!でも他の車と比べると・・・?
新型になったジムニーは、昔より乗り心地が良くなっています。
静粛性が高くなっており、振動も少なめです。
また、車高が高いため、目線も高くなり運転しやすくなっています。
ここまで書くと特に問題がないように感じます。
しかし、よく口コミを見てみると「ほかの車に比べると乗り心地は悪い」という意見も。
やはり最近の街乗りを重視した車と比べると、乗り心地は劣るようです。
走行性能の話でも出たラダーフレームは、一般的な構造と比べると振動が多く、乗り心地が悪くなります。
構造の観点からみても、仕方のない部分ではあります。
ただ、乗り心地の良し悪しは、人によって感じ方が変わる部分です。
一度試乗してみて、自分にとって良いのか悪いのか、確認することをおすすめします。
また、街乗りを重視するのか、ジムニーならではのオフロードを重視するのかも購入のポイントでしょう。
最終的には自分の趣味や、車に求めるものをきちんとまとめた上で選ぶことをおすすめします。
燃費の評価
満足しているところ
・ジムニーとして見ると良い。13.8km/L(エアコン少々使用)
・街乗りで平均12~15km/Lくらい。
・17.5km/Lで、WLTC-Mモードとほぼ同じだった
不満なところ
・車重が重いので、現代の軽自動車としては悪い
・カタログ燃費で20km/Lは欲しい
結論として、ジムニーの燃費は悪いです。
しかしジムニーオーナーの口コミを見ると、みんなあまり気にしていないようです。
やはり、ジムニーを実際に購入する人は、街乗りの燃費よりも、河原に入っての釣りや、スキー、キャンプなど自分の趣味を1番に考える人が多いのでしょう。
軽自動車として見ると燃費は悪いけど・・・
ジムニーの燃費について他の車と燃費を比べてみましょう。
下の表は各車の燃費を比較したものです。
車種 | カタログ燃費 | 実燃費 |
新型ジムニー(4AT) | 13.2 km/L(WLTCモード) | 13.3 km/L |
新型ジムニー(5MT) | 16.2km/L(WLTCモード) | 14.6 km/L |
ハスラー | 30.4km/L(JC08モード) | 21.2km/L |
キャスト | 26.8km/L(JC08モード) | 18.7km/L |
残念ながら、やはりジムニーの燃費は悪いようですね。
ただ、オーナーの口コミを見ていると、あまり燃費の悪さを気にしていません。
ジムニーの燃費が悪いことは承知の上で購入しているので、あまり不満には思っていないのです。
走破性能など、他の部分で大きな魅力を持った車なので、燃費に関しては諦めざるをえないでしょう。
しかし、ジムニーでも工夫をすれば少しは燃費が良くなります。
ジムニーの燃費を向上させるテクニックは、ほかの記事でまとめています。
気になる方は要チェックです!
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価格の評価
満足しているところ
・軽自動車として見れば高いですが、本格オフロード車として見れば安い。
・オプション盛り過ぎて250万以上になってしまいましたが、むしろこの性能でこの価格なら不満はありません。
・納得して買える金額。
不満なところ
・軽自動車としては、やはり高額。
このように、ジムニーの価格は「高い」という意見が多くみられました。
ですが、燃費と同じようにオーナーからネガティブな意見はあまり見られませんでした。
他の車との比較も交えて、ジムニーの価格を確認してみましょう。
価格に納得しているオーナーが多い
まずライバル車と値段を比較してみました。
下の表は、各車の最低価格を比較したものです。
価格 | |
ジムニー | 1,458,000円~ |
キャスト | 1,225,800円~ |
ハスラー | 1,100,520円~ |
こうしてみると、確かにジムニーはお高めです。
しかし口コミにもありましたが、本格オフロード車として見るとどうでしょうか。
ラダーフレームを持つ、いわゆる「クロカン車」とよばれる車で比較してみましょう。
下の表はジムニーと他のクロカン車の価格を比較したものです。
価格 | |
ジムニー | 1,458,000円~ |
ランドクルーザー | 4,739,040円~ |
ランドクルーザープラド | 3,538,080円~ |
パジェロ | 3,391,200円~ |
比較対象との車格差が大きいのもあり、圧倒的な安さです。
ジムニーはクロカン車としてみると、破格の安さであることがわかります。
ジムニーは、見かたによって、安くも高くも感じる車なのです。
「ただの軽自動車」としてみると、割高で、燃費も悪く、お金のかかる車であるのは事実です。
しかし、「本格オフロード仕様の軽自動車」としてみるとどうでしょうか?
とたんにリーズナブルな車に早変わり。
価格に満足しているオーナーは、ジムニーをオフロード車とみているから、満足度が高いんです。
「そうは言っても150万であることは変わらないし、もうすこし安くならないの?」
という意見もあると思います。
そんな方にはジムニーの値下げについてまとめた記事をご覧ください。
値引き相場や交渉テクニックがまとめてあるので、契約前に一読するとお得に買えるかもしれませんよ。
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納期について
ジムニーの口コミを見てきましたが、オフロード車として購入する人には満足度の高い車だとわかります。
しかし、どれだけジムニーを愛するオーナーでも、口をそろえて不満を漏らしている部分がありました。
それは「納期」です。
数少ない不満点は納期。ジムニーの最新納期は?
「ジムニーの納期は長すぎる」
これは有名な話ですが、オーナーとしても不満に感じていたようです。
長い期間焦らされ続けるのは、たしかに辛いですよね。
新型へのモデルチェンジで人気が爆発したジムニー。
あまりの人気ぶりに急遽生産数を増やしましたが、それでもまだ納車に時間がかかります。
今の最新納期は4~6ヵ月程度です。
一時期は1年以上かかると言われていたので、多少短くなりました。
しかし短くなったとはいえ、最低でも4ヵ月待ち。
ジムニーを購入するのであれば、この長期間の焦らしに耐える覚悟をもって契約しましょう。
しかし、その会えない時期が愛車への愛を深めるもの。
出会えた時の喜び、そしてこれからのジムニーライフへの愛が深まるのだとプラスに考えてみるといいでしょう。
ジムニーの納期についての詳しい情報は、下の記事にまとめています。
納期を短くするテクニックも載っているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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現在のジムニーの納期はどれくらい?納期短縮の最新情報も!
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まとめ
以上のように、軽でありながらオフロード車として人気のジムニーについて口コミを参考にしながら説明してみました。
以下はそのまとめです。
ポイント
・エクステリアは道具感もあり好評
・インテリアは良くも悪くもシンプル
・悪路に対しての走行性は抜群。ただし、登坂が苦手
・乗り心地は、ジムニーとしてみると良い。他の車と比べるとちょっと悪い
・燃費は悪い
・価格は軽自動車としては高め。しかし、本格オフロード車としてみると安い
・納期は4~6ヵ月と長い
総評としてオーナー満足度が高い車といえますが、それはオフロード車としての評価です。
「ただの軽自動車」としてみると、乗り心地、燃費、価格の面で他の車に負けてしまいます。
これらのメリット、デメリットを踏まえて、一度試乗に出かけてみましょう。
これからアウトドア派の仲間入りをしたい方、本格オフロード車には手が出ないけど乗ってみたいと思っている方にはおすすめです。
ジムニーはあなたのカーライフによって良くも悪くもなる車です。
この記事を読んで、少しでもその判断の手助けになれたのなら幸いです。