CX-3

CX-3の評価は辛口が多い!内装・乗り心地・価格に欠点あり?

2019年6月10日

マツダのコンパクトSUV、CX-3。

口コミを見てみると、辛口評価が多いんです。

とくに内装・乗り心地・価格の評価の低いこと…。

購入を検討している人にとっては、聞き捨てならない情報ですよね。

「CX-3を買って後悔しない?

納得して購入するために、利点・欠点を含めた、CX-3のありのままの姿に迫りましょう。

口コミやレビューからわかる、CX-3の

  • 外観デザイン
  • 内装デザイン
  • エンジン
  • 走行性
  • 乗り心地
  • 燃費
  • 価格

の評価をまとめました。

良い評価から辛口評価まで、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。

 

【外観の評価】美しく気品あるデザインが好評

良い評価

  • フロントデザインがカッコイイ
  • なめらかな曲線美が魅力的
  • 丸めのデミオより、上品な雰囲気

悪い評価

  • リアデザインがいまいち
  • 後姿がデミオと見分けがつかず残念

 

曲線美がうみだす気品とカッコよさ

CX-3の外観デザインは、

「カッコイイ」「美しい」

と好評です。

「デザインに惚れて購入した!」

というオーナーも多いんです。

 

ベースモデルとなったコンパクトカー「デミオ」と比べられることも。

「よく似ているけれど、デミオよりシュッとしていてカッコイイ!」

という評価も多いです。

たしかにデミオはCX-3と似ていますが、全体的に丸みを帯びて可愛らしい印象ですね。

<デミオ>出典:マツダ公式

フロントデザインも、CX-3はランプが切れ長でグリルも大きく、大人な顔つき

こうして並べてみると、顔のよく似た親(=CX-3)と子(=デミオ)のようですね。

<(左)CX-3(右)デミオ>出典:マツダ公式

 

後姿はベースモデル「デミオ」と変わらずガッカリ感も

この後姿、街中で見かけても、どちらがCX-3かデミオかわかりませんよね。

CX-3とデミオの後姿は見分けがつかないぐらいそっくりなんです。

そこに「ガッカリ」という辛口評価が多いのは、CX-3とデミオの価格差が理由です。

価格
CX-3 2,127,600円~
デミオ 1,393,200円~

ベースグレードを比較すると、CX-3は70万円以上も高いんですね。

デミオより高級仕様のはずなのに、後姿はそっくり。

「リアデザインにも違いを出してほしかった…

という辛口評価も多いんです。

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【内装の評価】安っぽい?高級?評価がわかれる狭い室内

良い評価

  • シックで落ち着きがある
  • モダンでこぎれいな雰囲気

悪い評価

  • メーターやインパネが安っぽい
  • 狭い。とくに後部座席が窮屈

「安っぽい」と「高級」に評価がわかれる

CX-3の内装評価は、

  • 「安っぽい」という低評価
  • 「落ち着きや高級感がある」という高評価

にはっきり分かれます。

 

ベースグレードの内装をみてみましょう。

たしかにスイッチまわりなどプラスチック感が強く、「安っぽい」というのも納得です。

一方で、へたな小細工や遊びのない「落ち着き」も感じられます。

ライバル車とされる、日産・ジュークスバルXVの内装とも比べてみましょう。

ジュークの内装も、ベースグレードはプラスチック感が強いです。

しかし銀色に輝くシフトレバーやカップホルダーが近未来的なデザインで、遊び心がありますよね。

<ジューク>出典:日産公式

スバルXVの内装は、これでもかと先進性を取り入れた内装。

オプションナビとは別に標準装備されたモニター。

デザイン性・視認性にすぐれた液晶メーターなど…。

落ち着きよりも、ワクワク感を感じさせるデザインですよね。

<スバルXV>出典:スバル公式

もう一度、CX-3の内装をみてみましょう。

今度は最上位グレードの20S L・XD Lパッケージ。

ぱっと見た感じ、ベースグレードとさほど変わりません

しかし、パネルやドアまわりをよく見てみましょう。

一部に、ステッチが施されたスウェード調素材が使われています。

よく目をこらすと、ふとした所にさりげない上質感。

「自己主張しない高級感に、粋を感じる!」

という高評価も多いんですね。

  • ベーシックな内装を、「落ち着く」と感じるか「安っぽい」と感じるか
  • 控えめな高級感を、粋と感じるか感じないか

それが、CX-3の内装評価がはっきりわかれる理由なんですね。

 

とにかく狭い!

内装の辛口評価に多かったのが

「とにかく狭い!」

という声。

 

ライバル車と、室内サイズを比べてみましょう。

室内(長/幅/高)
マツダ CX-3 1,810 / 1,435 / 1,210
トヨタ CH-R 1,800 / 1,455 / 1,210
日産 ジューク 1,835 / 1,470 / 1,215
ホンダ ヴェゼル 1,930 / 1,485 / 1,265
スバル XV 2,085 / 1,520 / 1,200

CX-3は、全長などの車体もコンパクトですが、室内サイズも小さめ。

とくに室内幅がダントツに狭いことがわかります。

室内幅が狭いと圧迫感があるため、サイズ以上に窮屈さを感じるんですね。

 

また気になるのは「後部座席が特に狭い」との声。

身長170cm前後の男性が後部座席に座ったとき、前方席と膝先の余裕は

  • CX-3:握りこぶし1つ
  • CH-R:握りこぶし2つ弱
  • ヴェゼル:握りこぶし2つ半以上

ライバル車と比べて、後部座席がこれまたダントツで狭いですね。

 

しかし、運転席には余裕があるんです。

試乗レビューや口コミを調べていると、

  • 運転席は、ヴェゼルやCH-Rと比べてポジションに余裕がある
  • 運転席の背もたれの角度や、足元に余裕がある

という評価が多いんですね。

つまり、コンパクトな室内で運転席に余裕を持たせた結果、後部座席が窮屈になったんですね。

CX-3は、後部座席もフルに使って大人数でドライブをするには不向きです。

しかし前方席を中心に、少人数でドライブをするには快適な車なんですね。

 

CX-3の内装については、こちらの記事でも詳しくまとめています。

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【エンジンの評価】ガソリンよりディーゼルが人気!本体価格差は燃料費でカバーできる

良い評価

  • 音や振動が気にならない(ディーゼル)
  • 力強い走りが、とくに上り坂で発揮される(ディーゼル)

悪い評価

  • パワー不足気味(ガソリン)

CX-3には、ガソリンモデル(20S)とディーゼルモデル(XD)があります。

  • 抜群の加速力
  • 走りの気持ち良さ
  • 燃費の良さ

といった点から、ディーゼルモデルが人気です。

ディーゼル特有の音や振動も気にならない、と評判です。

 

しかしディーゼルモデルは、ガソリンモデルに比べて全グレード約30万円程高いんですね。

しかし本体の価格差は、燃費の良さでカバーできます。

  • ガソリンモデル(2WD)の燃費は16.0~16.2km/l
  • ディーゼルモデル(2WD(FF))の燃費は20.0~23.2km/l

仮に10万km走ったときの燃料費(※)は、

  • ガソリンモデル(2WD)は約900,000円
  • ディーゼルモデル(2WD(FF))は約625,000円

(※)レギュラーガソリン144円/l、軽油125円/lとして計算。e燃費「ガソリン価格 都道府県平均」より

10万km走れば、ディーゼルモデルの方が、燃料費が約30万円ほどお得になります。

本体価格差の元が取れますよね。

とはいえ、10万kmは結構な走行距離。

ディーゼルモデルは、長距離走行が多い人・長期間乗り続ける人に特におすすめですよ。

 

【走行性の評価】「人とクルマが一体となる」運転のしやすさ

良い評価

  • 車体がコンパクトで取り回しがいい
  • GVCのおかげで運転しやすい

悪い評価

  • 走りがおとなしくて物足りない
  • 運転していて楽しくない

取り回しのきくコンパクトな車体

CX-3はSUVですが、コンパクトな車体が特徴です。

ライバル車と車体サイズを比べてみましょう。

車体(全長/全幅/全高)
マツダ CX-3 4,275 / 1,765 / 1,550
トヨタ CH-R 4,360 / 1,795 / 1,550
日産 ジューク 4,135 / 1,765 / 1,565
ホンダ ヴェゼル 4,330 / 1,770 / 1,605
スバル XV 4,465 / 1,800 / 1,550

他社のコンパクトカーやSUVと比べて、CX-3は全長・全幅が小さめですね。

そのため取り回しがきき、駐車などがしやすいんです。

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GVC効果でカーブが曲がりやすい

CX-3には、G-ベクタリングコントロール(=GVC)という走行性能を向上させるシステムが備わっています。

GVCの“G”とは、重力(=gravity)のこと。

たとえばカーブでハンドルを切ると、エンジンが最適な速度に制御され、安定してカーブを曲がりきることができます。

「カーブを曲がるとき、ハンドル操作や減速が足らないと、ものすごいGを感じる…」

なんて経験ありませんか?

私は運転がうまくないので、急カーブでこのまま横転したらどうしよう…ぐらいのGを感じて冷や汗をかいたことも…。

そんな危険な場面をGVCが自動的に制御し、速度と車体を安定させ、スムーズな運転をサポートしてくれるんですね。

 

一方で、安定を追求した走行性が「物足りない」という評価も。

GVCが走行を制御するため、ハンドルからダイレクトに伝わる走行感は楽しめないんですね。

 

【乗り心地の評価】「不愉快」と辛口評価が続出

良い評価

  • 車高が高くて乗り降りしやすい
  • 一般的な舗装道路では乗り心地良い

悪い評価

  • 悪路でのバタつきや突き上げがひどい
  • 運転していて不愉快なほど揺れる
  • 後部座席の人から、乗り心地が悪いと不評

CX-3の評価でもっとも辛口なのが、乗り心地。

悪路では、運転していて「不愉快」になるほどの揺れが伝わると酷評です。

 

マツダはこうしたオーナーの声を受け、2018年のマイナーチェンジで

  • 衝撃を吸収するサスペンションの改良
  • 硬さと柔らかさを両立した新18インチタイヤの開発

をおこない、乗り心地を大幅に改善しました。

2018年マイナーチェンジ後の試乗レビューでは、

  • マイナーチェンジ前より衝撃がましになった
  • 段差の乗り越えが滑らかになった

と、乗り心地に関する評価はおおむね改善されています。

それでも悪路での揺れが気になるという人は、標準装備のタイヤを18インチから16インチに変えることで改善する場合も。

購入前には、18インチと16インチ両方のタイヤで試乗して、乗り心地を比べるのがおすすめですよ。

ただし16インチタイヤは、ベースグレード(20SまたはXD)にしかつけられません。

またホイールが92,056円~のメーカーオプションで、別途16インチのタイヤが必要になります。

それなりの出費が必要になりますので、注意してくださいね。

 

ワンランク上のSUV、CX-5も乗り心地が悪い?詳しくまとめた記事はこちら。

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【燃費の評価】カタログ通りで悪くない

良い評価

  • 悪くない
  • おおむねカタログ通り

燃費に関しては、悪い口コミはほぼありませんでした。

「車体に比べてエンジンが小さく燃費が悪い」

という評価もありましたが、2017年・2018年のマイナーチェンジによって現在は

  • ガソリンエンジンが1.5L → 2.0L
  • ディーゼルエンジンが1.5L → 1.8L

と大きなエンジンに改良されています。

改良後のレビューでは、燃費について悪い口コミは見当たりません。

「おおむねカタログ通りで満足」

という評価が目立ちました。

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【価格の評価】安い「デミオ」・高級「CX-5」と比べるとコスパが悪い

悪い評価

  • デミオやCX-5と比べるとコスパが悪い
  • 乗り心地や内装を考えると高い

<CX-5>出典:マツダ公式

CX-3は、

  • ベースモデルの安い「デミオ」
  • 高級SUVの「CX-5」

に比べてコスパが悪いとの評価が多いです。

デミオ・CX-3・CX-5の最低価格を比べてみましょう。

本体価格
デミオ 1,393,200円~
CX-3 2,127,600円~
CX-5 2,570,400円~

CX-3とデミオの価格差は、ー734,400円。

デミオの方がずいぶん安いことがわかりますね。

その割にはサイズ・後姿・内装・安全装備もほぼ一緒なので、大きな価格差に納得がいかない人も。

 

一方、CX-3とCX-5の価格差は+442,800円。

CX-5はワンランク上のSUVです。

たとえばエンジンは、2.5Lガソリン・2.5Lターボガソリン・2.2Lディーゼルの3種類。

よりパワフルな加速と走りが可能です。

またCX-3より内装に高級感があり、後部座席も広めです。

「予算をもう少し多く見積もって、CX-5を買った方がいい」

という声もあるんですね。

 

「安い」に特化したデミオや、「高級」に特化したCX-5に比べると、CX-3の位置づけや価格が中途半端という評価なんですね。

 

まとめ

内装・乗り心地・価格を中心に、辛口評価の多いCX-3。

  • デミオと似ているけれど価格は高い
  • CX-5よりはワンランク落ちる
  • 室内が狭い
  • 運転しやすいが楽しさがない
  • 乗り心地は改良されたが、良くはない

果たして、CX-3はどんな人に向いているのでしょうか?

CX-3はこんな人におすすめ

  • CX-3のデザインが好き
  • 落ち着いた内装が好き
  • 1人~3人の少人数ドライブが多い
  • コンパクトでもカッコイイ車がほしい
  • 運転の楽しさより、運転のしやすさ・安全重視

「コンパクトカーのデミオは可愛すぎて物足りない」

「CX-5ほど大きな本格SUVはいらない」

そんなスキマニーズに、粋でこまやかな高級仕様を挟んで応えるのがCX-3なんです。

 

マツダはCX-3発売を発表したとき、CX-3というクルマをこのように評しました。

「マーケットの2%に熱狂的に支持される、尖った個性を持つクルマ」

一見、中途半端な位置付けに見えるCX-3ですが、それこそが開発の狙いなんですね。

ハマる人にはハマる、落ち着きと媚びない魅力をもつCX-3。

CX-3が気になっている人は、利点も欠点も含めて納得したうえで購入してくださいね。

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