人気の衰えることを知らない新型ジムニー。
製造ラインの拡大などによって、無事納車された方も多いのではないでしょうか。
次は「このジムニーで山だ!海だ!」となるわけですが、もしジムニーで車中泊できたらより行動範囲がひろがりますよね!
「いやいや、軽自動車の中でも小さいサイズなんだからジムニーで車中泊は無理でしょ!?」
「寝れたとしても次の日は体がガチガチになっちゃうんだろうな・・・」
なんて思っている方もいるかも知れませんね。
でもね、実は新型ジムニーは快適に車中泊ができるんです!
ということで、今回はジムニーで快適な車中泊する方法を紹介します。
目次
ジムニーで車中泊って、大丈夫?
ジムニーは最強の軽オフローダーです。
そのイメージが先行してか、
「ジムニーで車中泊するのって大変じゃない? 」
と考えている人も多いようです。
実は先代より手軽なんです
確かに先代までは車中泊するのは少し大変でした。
高価なベッドキットなしでは、「リアシートの座面を外す」という動作が必要で、万人におすすめする方法ではありませんでした。
例えばこんな感じ↓
ジムニー車中泊仕様
バックシートの座面を取ると背もたれが水平まで倒れる。リアシート共に頭のクッション外して倒す。これにマット敷けば寝袋で2人イケる!! pic.twitter.com/FD2dFKelgw— Sosuke Covayashi (@gmk_bocss) April 6, 2015
これでもまだラゲッジスペースの段差を解消する必要があります。
しかし新型は違います。
リアシートを倒し、前の座席をリクライニングするだけでほとんどフルフラットにできてしまうのです。
(出典:公式サイト)
ここまでフラットにできるなら、前部座席の座面にある段差さえなんとかすればこちらの勝利ですね(何に?)。
なお運転席側はハンドルがあるため、二人で車中泊するなら小柄な方が運転席側で寝るのが無難です。
口コミを見ていると、ジムニーで快適に寝られる身長は助手席側175 cm前後、運転席側160cm前後がボーダーラインになってきそうです。
段差の解消方法
一口に段差を解消するといっても、さまざまな方法があります。
この程度の段差であれば・・・
・小さなクッションなどで、段差を埋める
・そこそこ厚めのマットを敷いて、段差を軽減する
・すのこやベニヤ板などを敷いて、段差を平坦化する
の3つの方法が手軽でオススメです。
マットやすのこ作戦の場合は段差を解消できても、全体的な傾きが若干出る場合があります。
従って完璧にはフラットな状態にならないことだけ注意してください。
ジムニーで快眠するための車中泊キットやおすすめマット
ここからは段差を解消し、快適に車中泊するためのベッドを紹介します。
純正ベッドマットでお手軽に!
出典:公式サイト
手軽さNo.1なら何と言っても純正ベッドマットですよね!
マットの厚みで段差を軽減してくれるので、心地よい眠りを提供してくれるはずです。
純正なのでサイズの心配をしなくても良いのも魅力的ですよね。
エアーマットならこれ!
実はこれ、私が愛用しているエアーマットです。
空気を抜くとコンパクトになる上、多少の段差なら解消してくれるので重宝しています。
全長180cmのマットなのでシフトノブが少々気にはなりますが、空気袋が分割されているため膨らませる部分を選べます。
つまり、必要な部分だけを膨らませることで、ジムニーに合わせたサイズ調整が可能なんです。
そしてなんとお値段7680円!安い!!(2019年3月執筆現在)
私が買った時は8000円超えていたのでちょっと悔しい、、、笑
ベッドキット紹介
出典:A-STYLE公式サイト
ベッドキットもなるべく簡単に設置できるモノをチョイスしてみましたよ!
なんと前後シートを倒して専用のボードを敷くだけのシンプルさです。
しかも専用設計なのでご覧の通りきちんとシフトノブも避けてくれます。
価格は5万円(税抜き)とまあまあお高めですが、この手軽さで完全にフラットになるというのは大きな魅力ですよね。
車中泊の鬼門!夏と冬に活躍するアイテム
さあ、ジムニーが納車されました、ベッドも手に入りました。
「レッツ車中泊!!」
と、行きたいところですが、ちょっと待ってください。
ここで今の季節を思い出してみましょう。
もし今が夏、もしくは冬なら、車中泊にはもう少し準備が必要です。
冬の車内はめちゃくちゃ寒いですし、夏の車内はどこまでも暑いです。
四季を通じて様々な場所で車中泊を経験した私がおすすめする、夏と冬に手放せないアイテムがこちらです。
冬の車中泊で必須アイテム3選
冬の車中泊をなめていると、危険です。
エンジンを掛けたまま寝ることはできないので、寒さ対策は必須ですよ!
銀マット
寒さ対策は断熱に始まります。
そこでおなじみ銀マット。
これを一枚ベッドマットの下に引くだけで全然違います。
キャンプ用のものだとはじめからカッティングされていて手軽ですよ。
ちなみに、私はホームセンターで買ってきて自分でカットしました。
カーテン
住宅でも言えることですが、冷気は窓からやってきます。
そこで、この専用カーテンで窓をみっちり塞いでしまいましょう。
ちなみに私はこちらを使用しているのですが、ジムニーのCピラーが対応していなさそうだったのでこの商品をピックアップしています。
なおジムニーの窓の形状からして、銀マットをカットして窓に押し込むかたちで自作し代用することもできそうです。
冬用寝袋
ここまでやってしまえば、あとは温かい寝袋の中で眠るだけです!
ということでこちらのマミー型をピックアップしました。
独身時代はマミー型のシュラフを愛用していて、真冬の白川郷で車中泊チャレンジも経験があります。
断熱さえしっかりしていれば、シュラフ+毛布くらいで案外イけてしまいます。
夏の車中泊で必須アイテム3選
夏の車中泊は装備を怠るとかなり悲惨です!実は冬よりも夏のほうが過酷なんです!
暑いのはもちろん、虫にも刺されます。しっかりと準備しておきたいですよね!
そこで夏の車中泊におすすめアイテムを3つ紹介します。
【網戸】虫よけに必須!
冬のカーテンに替わるものです。
ジムニーのドアに上からズボッとかぶせて使います。
外気を入れ、虫を防いでくれます。
おまけに中が見えづらくなるという副産物もあります。
しかしメッシュが二重になる関係で、風が強い日以外そこまで外気は入りません。
そこで、次の兵器の登場です。
【扇風機】暑さ対策に重宝します
こいつを網戸に当ててやるのです。
すると換気扇代わりになり、(反対側の窓から)外気が入ってくるという寸法です。
この商品は私が実際に使っているものですが、扇風機はこの写真のようなUSB給電タイプをおすすめします(理由は後述)。
なお、風を直接身体に当てながら寝ると体調を崩す原因になるので我慢しましょう。
【サブバッテリー】扇風機止まって死にかけた・・・
そして、扇風機を動かすためのアイテムがこちら。
スマートフォンの充電にも利用できるのでそこそこ容量の多いものを選んでおくと間違いありません。
そして一つ、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
コンセントタイプの扇風機はモバイルバッテリーのAC出力ポート(家などでいつもコンセントをさすところ)に繋いで使ってはいけません。
最悪扇風機が即死します。
もちろん問題ないモバイルバッテリーもあるのですが、結構お値段が張ります。
この点から扇風機はお安く運用できるUSB給電タイプをおすすめしています。
興味のある方は「モバイルバッテリー 矩形波 正弦波」で調べてみてください。
犠牲者は私で最後にしましょう(察して)。
危険!真夏の車中泊には特に要注意
経験上、冬の寒さは準備次第で案外なんとでもなるものです。
しかし車中泊の本当の敵は「夏」にあります。
上では暑さを和らげる方法を紹介しましたが 真夏だともはや何をしても暑い。笑
寝苦しいだけならいいのですが、最悪熱中症で死に至ることもあります。
比較的涼しい高地を除いて、暑さから逃げる方法はありません(エンジン・エアコンつけっぱを除く)。
最近の夏は夜でも殺人的とも言える暑さですよね。
可能なら「真夏は車中泊しない」ことをおすすめします。
この記事で言うのもなんですが、それくらい真夏には気をつけたほうがよいのです。
ジムニーとの夜を彩る「おまけ」
なんだか「気をつけたほうがいいこと集」のようになってきたので、ここで私の「車中泊の相棒」を紹介させてください。
iPad・Kindle Paper White
まず私が車中泊するときは、早めに宿泊予定地に到着します。
そして洗面などの就寝準備をさっさと済ませて、ベッドに横たわりながらiPadやKindle Paper Whiteで雑誌や本を読みます。
車は家よりも防音が弱い事が多いため周りの音がよく聞こえます。
例えば、高速のSAなら外の喧騒が、山の中や道の駅なら虫の音や遠くを走る車の音など。
その環境音がいい感じのホワイトノイズとして機能し、私にとっては物事を考えるのにぴったりなんです。
心地よい疲れが出てきたら、そのまま自然と寝てしまいます。
そんな眠りについたあとの翌朝の目覚めは、いかに気持ちいいことか!
車中泊は、それ自体の価値をあまり重視されないことが多い気がします。
「ホテル代の節約になる」とか「宿泊先の予約に縛られない」などといった効率を根拠にした価値感。
私としては、もったいないなあと思いますが、いかがでしょうか。
まとめ
先代ジムニーではちょっと難しかった車中泊。
新型ジムニーはシートを倒すことでフルフラットになるので、ガッツリと車中泊ができるんです!
海に山に釣りに・・・。行動範囲が広がりますね。
ただし、ただシートを倒しただけでは段差ができてしまうので、段差を埋める必要があります。
安く済ませたいなら、クッションや座布団でも良いのですが、本格車中泊をするならベッドがおすすめ。
さらにベッドキット(5万円)を入れたら、ジムニーで生活できるんじゃないかってほど快適に。
あとは、季節に合わせて装備を充実させたら、ジムニーと一緒に全国を回れちゃいますよ。
夏と冬にだけは本当に気をつけて、ジムニーと愉しい車中泊ライフをおすごしください。