20年ぶりにフルモデルチェンジしたジムニーに、このような疑問を持つ方が多いでしょう。
新型ジムニーは、乗り心地が悪いというイメージを払拭すべく、さまざまな改善が施されました。
とはいえ他の軽自動車と比べると、まだまだ快適な乗り心地とはいえません。
そこで、先代に比べてどれくらい乗り心地の良さが改善されたのか見ていきましょう。
また同時に、ジムニーをもっと快適に乗るにはどうしたらいいかも紹介していきます!
ジムニーが気になっているのに、乗り心地が悪いからと我慢して買わないなんて、もったいないですよ!
目次
新型ジムニーの乗り心地を徹底検証!
新型ジムニーの乗り心地は先代に比べ大きく改善されました。
では、具体的にどこがどう改善されたのでしょう。
- シートの座り心地
- 座席の広さ
- オフロードやオンロードでの走行性
- 走行時の静粛性
この記事では、4つの項目ごとに細かく検証していきます。
シートの座り心地は?
そんなあなたにお伝えしたいことがあります。
「ご安心ください!」
クッション性能は、シートの座面形状とウレタン特性のチューニングで最適化されています。
簡単に言うと、座り心地の良い形と固さで設計されているということです。
つまり、座り心地がよくなったのです。
座席の広さは?
出典:ジムニー公式HP
今回のフルモデルチェンジで、シートフレームが7cmも幅広になりました。
また、上下クッション性が良くなり、耐圧分布も最適になったので、乗り心地が格段に上がっているのです。
シートの幅が広いというのは嬉しいですよね。
狭いとすぐにお尻が痛くなっちゃうし、雪山などで厚手のウェアーを着たまま運転するのもキツイ。
室内幅も、先代ジムニーに比べると広くなりました。
なぜなら、ジムニーそのものの幅が広くなったから。
先代が1,395mmですが、新型は1475mmと8cmもアップ。
車体の幅が広くなった分、室内も拡張されました。
また、シートポジションは10mm単位で調整でき、座り心地を自分の体格に合わせることもできます。
後部座席に誰も乗っていなけければ、思いっきり座席を引いて、ゆったりと座ることが可能に。
ガタガタ山道を登り切った先で、景色を眺めながらリラックス…なんてこともできますね。
ただし、ここまでプラスな情報をお伝えしてきましたが…あくまでも先代と比べてです。
街乗りをメインとする他の軽自動車と比べると、やはり座席は狭い。
室内幅はそこまで大きな差はないのですが、室内の長さに差があるのです。
ハスラーと室内の長さを比較すると
ハスラーが2,160mmに対しジムニーは1,770mm。
なんと39cmも短いのです。
大人が後部席に座れば膝が前席に当たってしまうかもしれません。
成人男性2人を後部座席に乗せて長時間のドライブはかなり厳しいと思ってください。
ま、後部席に人を乗せる車ではないですけどね。
ジムニーの室内サイズについては、こちらの記事にまとめてあります。
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オフロードとオンロード、走行時の揺れは?
新型ジムニーでは先代に比べ、オンロードでの揺れが軽減されています。
揺れが減った理由は、車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムの大型化によるものです。
実はこのゴム、防振性能を高めるためにとっても重要なパーツだったのです。
出典:ジムニー公式HP
ただし、ジムニーは他の軽自動車に比べサスペンションが固く設計されています。
サスペンションが固いと、オンロードでは揺れが大きく感じられるので注意が必要です。
街乗りだとどうしても乗り心地が悪く感じてしまう、ということですね。
では、オフロードではどうでしょうか。
ジムニーはオフローダーとして評判の高い車です。
その評判通り、オフロードでは非常に快適に運転できます。
それはなぜか・・・。
ずばり、3リンクリジッドアクスル式サスペンションのおかげです。
出典:ジムニー公式HP
オフロードなので、当然走行する場所によって大きく揺れてしまうこともあります。
山道を走っていてまったく揺れないなんてことはありません。
それでもジムニー伝統のサスペンションのおかげで、揺れは最小限に収まるのです。
そして、それ以上に感じてほしいのが過酷な悪路もなんなく走るジムニーの走破力。
ジムニーの力強く豪快な走りは、オフロード走行を存分に堪能できます。
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走行時の静粛性は?
新型ジムニーでは静粛性が格段にアップしました。
口コミでは、他の軽自動車と比べても遜色ないとの意見も見られます。
先代はエンジン音などがうるさかったジムニーですが、なぜここまで静粛性が改善されたのでしょう。
その答えは下の図に書かれています。
出典:ジムニー公式HP
吸音材や遮音材が室内部分を囲むように配置されています。
車体に対しこれだけの対策と工夫がされたことで、静粛性が格段にアップしたのですね。
乗り心地を良くするための改善方法はこれだ!
乗り心地が改善されたといっても、「もっと乗り心地を良くしたい!」という方もいるでしょう。
そんな方へ向けて、簡単な改善方法を教えちゃいます!
タイヤの空気圧を調整してみよう!
オンロードでの揺れを軽減したいなら、タイヤの空気圧を下げるのも一つの手です。
「サスペンションが固ければ、オンロードでは揺れが大きく感じられる。」
と、いうのは前の項でもお話しました。
サスペンションが固ければ、オンロードでは揺れが大きく感じられます。
「だったら、サスペンションを柔らかいものに変えればいいんじゃないの?」
いやいや、それではオフローダーとしての本来の魅力がなくなってしまいます。
であれば、タイヤの空気圧を下げることで、地面からの衝撃を和らげてしまえばいいのです。
ただし、空気圧を下げすぎると操舵性に影響が出るので注意が必要です。
メンテナンスはちゃんとしよう!
改善方法ではありませんが、劣化を抑えることで乗り心地が良い状態を長く保つのも大事です。
人間にも同じことがいえますよね。
例えば、ジムに通って若い体をキープしている人やウォーキングをしているお年寄り。
目的はいろいろあるでしょうが、効果はアンチエイジングです。
残念なことに、ジムニーも、年数が経つにつれて乗り心地はどんどん悪くなっていきます。
フレームが歪んだり、サスペンションが効かなくなってきり…さまざまな理由が考えられます。
しかし、メンテナンスをしっかりすることで、劣化を遅らせることは可能です。
故障した部品を早めに交換することで、乗り心地が改善されたり、他のパーツの劣化防止になることも考えられます。
長く良い状態で乗るために、定期的にメンテナンスをしましょう。
まとめ
新型ジムニーの乗り心地は、他の軽自動車と比べるとあまり乗り心地はよくありません。
ジムニーはサスペンションが固いので、どうしてもオンロードでの揺れは大きくなってしまいます。
そもそもジムニーは乗り心地を犠牲にしてでも、オフロードの走破性を追求した車です。
そんな車にオンロードでの乗り心地の良さをも求めるのは、少し欲張りすぎですね。
それでも、先代と比べると大きく改善されました。十分にオンロードにも耐えうる、活躍できる一台になりました。
もし乗り心地がいまいちだなあ、悪くなってきたなぁと感じたら、以下の2つを試してみましょう。
- タイヤの空気圧
- メンテナンス
乗り心地の改善がみられるかもしれません。
他にも、シートクッションなどのグッズを探してみるのも楽しいですね。
新型ジムニーが気になっている方は、ぜひお近くのディーラーで試乗してみてください。
以前のジムニーを知っている方なら、あまりの変わりように驚かれるかもしれませんよ。
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