CX-8は2018年に最も売れた3列シートSUV車です。
SUVの持つスポーティなイメージはそのままに、高級車のような重厚感が漂うCX-8。
でも「車両価格が高そう」とか「グレードが全部英語でちょっと・・・」
と思っていませんか?
実際は、あなたが考えるよりもお手頃価格で、グレードの構成もシンプルですよ。
分かりやすくまとめてみたので、CX-8が気になっている方は参考にしてください。
目次
基本グレードは3種類
引用元:CX-8公式
カタログだけだと、たくさんグレードがあるように感じるCX-8ですが・・・
実際は、エンジンが3種類、グレードも3つだけとシンプルです。
CX-8のグレード
引用元:CX-8公式
CX-8のグレードは以下の3つです。
- ベース
- PROACTIVE
- L Pacage
それぞれのスペックは後ほど確認するとして、決定的な違いは何でしょうか?
基本となる「ベース」に安全性能をプラスしたのが「PROACTIVE」。
「PROACTIVE」に高級装備をプラスしたのが「L Pacage」という構図です。
「あれ、なんかもっと細かい情報があったような?」と感じたかもしれません。
そうです。CX-8はエンジンも3種類に分かれるんです。
CX-8のエンジン
引用元:CX-8公式
CX-8のエンジンは以下の3種類。
- 25S(2.5Lノーマル ガソリン エンジン)
- 25T(2.5L ターボ ガソリン エンジン)
- XD(2.2Lディーゼル ターボ エンジン)
CX-8は、これらのエンジン3種類と3つのグレードを組み合わせて・・・
「25S PROACTIVE」や「XD L Pacage」といった具合に表記されます。
一見ややこしい暗号のようですが・・・
頭文字がエンジンの種類、後ろがグレードを表しているんですね。
CX-8の駆動方式
引用元:CX-8公式
ルックスだけだとミニバンにも見えるCX-8ですが・・・立派なSUVです。
SUVならではの走りを楽しむために、CX-8の「駆動方式」を確認しましょう。
【FF】
- 2.5Lガソリン車
- XD PROACTIVE
- XD L Pacage
【4WD】
- 2.5Lガソリンターボ車
- XD(※XD PROACTIVEとL Pacageは選択可)
ちなみに、XD PROACTIVEとL Pacageで4WDを選択すると約236,000円高くなります。
グレードによる駆動方式が分かったところで、次に頭を悩ますのが「燃費」でしょう。
一般的には、4WDよりもFFの方が2割ほど低燃費と言われますが・・・
CX-8の場合は16km/L弱(WLTCモード)と、FFと4WDでほぼ燃費が変わりません。
豪雪地帯でない限りFFでも十分ですが、ドライブ好きなら4WDがおすすめ!
その理由は・・・
- リアフォグランプ
- ヘッドランプウォッシャー
- 大型ウォッシャータンク
- フロントワイパーデアイサー
が標準装備になっているからです。
まさに雪国装備!という感じで、荒野を行くアウトドア派にぴったりです。
3つのグレードはここが違う
引用元:CX-8公式
CX-8のグレードによる違いを細かく見ていきます。
まずは、車両価格の差額をチェックしましょう!
- 「ノーマル」と「PROACTIVE」の差額: 約35万円
- 「PROACTIVE」と「L Pacage」の差額:約50万円
やはり、グレードアップすると、それだけ値段が高くなりますね。
35万円といえば・・・
釣りが趣味なら、最高級クラスの竿とリールを購入して船釣りに行けます。
50万円なら、家族とその両親で温泉旅行、いや海外旅行にだって行けるかも?
グレードによってこんなに価格差があると、相違点が気になりますね。
外装
引用元:CX-8公式
CX-8の場合、パッと見た感じグレードによる違いはありません。
強いて言うと、タイヤサイズくらいでしょうか?
17インチを標準装備する25S ・XD25Tの3グレードとXDベースに対して・・・
XD PROACTIVEとL Pacageは19インチとなり、よりスポーティ感がアップします。
引用元:CX-8公式
とはいえ・・・
- フロントフォグランプがLED
- ルーフレール
- サイドガーニッシュ
- パワーリフトゲート
などの高級装備が追加された最上級グレードXD L Pacageの表情は・・・
さすがに他のグレードとは、少し異なって見えるかもしれません。
特に、傘や荷物で両手が塞がっている時に「パワーリフトゲート」は便利です。
自動でリアドアが開くため、子育て世代に重宝する機能でしょう。
しかし、正直言うと・・・なくてもそんなに困らないかも?
これだけでは「L Pacageにしよう!」という決め手にはなりにくいです。
内装
引用元:CX-8公式
さすがはCX-8、どのグレードにも高級感が漂う室内。
見た目はほぼ同じのベースとPROACTIVEですが、細かな違いは以下の有無です。
- 運転席10Wayパワーシート
- 助手席ラチェットレバー式シートリフター
- 運転席・助手席シートヒーター
- IRカットガラス(フロントガラス・フロントドア)
- フロントコンソールアームレスト
- 6スピーカー
続いて、さらにラグジュアリー感を増したL Pacageの内装を見てみましょう。
引用元:CX-8公式
引用元:CX-8公式
レザーを使用したシートは、ホワイトとブラックの2色から選べます。
乗員数6名or7名が選べるCX-8、どれもゆったり座れそうですが・・・
6人乗りを選択した場合、アームレストのみでウォークスルーできます。
ただし、XD L Pacageのみアームレスト付きコンソールボックスとなります。
そのためウォークスルー不可となり、子どもを乗せる場合には不便かもしれません。
したがって、子育て世代で6人乗りを選ぶなら、ベースかPROACTIVEをおすすめします。
ちなみに、PROACTIVEのアームレストは角度調節が可能です。
安全性能
引用元:CX-8公式
【ベース】
- 車線逸脱警報システム(LDWS)
- 誤発信抑制機能(前進・後退とも)
- クルーズコントロール
【PROACTIVE】
ベースの機能+
- レーンキープ・アシスト・システム(LAS)
- スマート・ブレーキ・サポート(SBS)
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)
- アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
- 交通標識認識システム(TSR)
- ドライバーアテンションアラート(DAA)
【L Pacage】
ベース&PROACTIVEの機能+
- 360度ビューモニター・フロントセンサー
このように、グレードアップに応じて機能性がプラスされます。
ベテランドライバーあればベースでも十分ですが、安全面では心配が残ります。
前の車に合わせて自動的に運転をサポートしてくれるから渋滞や高速道路も安心。
仮に街乗りメインであっても、ちょこちょこ踏みから解放されるのは嬉しいですよね。
当然ながら、長距離運転でアクセルを踏み続けるストレスともおさらばです。
ただし、完全自動運転ではないので注意してください。
とはいえ、時折足をぶらぶらさせてドライブの負担を軽減することはできます。
価格差なんと100万円
引用元:CX-8公式
「これだけ違ってるとXD L Pacageって、かなり高額なんだろうな~」と想像できます。
実際のところ、車両価格はどれぐらいでしょうか?
ベース | PROACTIVE | L Pacage | |
25S (2WD) | 2,948,000円 | 3,316,500円 | 3,838,000円 |
25T(4WD) | ー | 3,811,500円 | 4,323,000円 |
XD(4WD) | 3,674,000円 | 3,998,500円 | 4,543,000円 |
XD(2WD) | ー | 3,762,000円 | 4,306,500円 |
全然違う!驚きの価格差ですね。
25Sだけで比較しても、ベースとL Pacageで100万円近く異なります。
最もリーズナブルな25Sベースと最上級XD L Pacage(4WD)と比べると・・・
なんと!160万円の差。
ちなみに、グレードが同じでもガソリン車とXDでは約60~70万円の差が生じます。
ただし、XD=ディーゼル=軽油のため維持費は安くなります。
「お気に入りグレードを奮発して買って、購入後の維持費で節約するぞ!」
そんな方にはXDがおすすめ。
気になる方のためWLCTモードの燃費を紹介しましょう。
- 25S:12.4km/L
- 25T:11.6km/L
- XD(2WD ):15.8km/L
- XD(4WD ):15.4km/L
このデータをもとに、1ヶ月に約1,000㎞走る場合を試算してみましょう。
(※ガソリン:140円/L、軽油:120円/Lとする)
- 25S:ガソリン80.6L使用=11,290円
- 25T:ガソリン86.2L使用=12,069円
- XD(2WD ):軽油63.3L使用=7,595円
- XD(4WD ):軽油64.4L使用=7,792円
年間で約5~6万円の差額が出ます!
また、クリーンディーゼルを採用したCX-8のXDシリーズの場合・・・
ガソリン車と比べて、以下のような減税の対象にもなります。
- 自動車税 非課税
- エコカー減税 免除
- グリーン化特例 概ね75%減税
- クリーンディーゼル補助金
したがって、CX-8を長く乗るつもりで10年近く買い替えないなら・・・
100万円程度の差額は、あってないようなものでしょう。
もちろん、オプションなどが加算されると購入価格はアップします。
家族としっかり話し合って、値引き交渉に精を出し、予算内で収めましょう!
売れ筋グレードはずばりコレ!
引用元:CX-8公式
最も売れているグレードはXD PROACTIVEです。
やはり、マツダといえばディーゼル車を購入する傾向があります。
充実した安全性能に加え、内装の高級感もバッチリと来れば、売れ筋NO.1も頷けます。
口コミサイトをのぞいてみると・・・
25Sの評判はイマイチで「パワー不足」という意見が目立ちます。
その点、25Tはパワフルです。ユーザーの満足度も高く、まずまずの評判です。
したがって、数年サイクルで買い替えを検討するなら25T PROACTIVEが最適でしょう。
まとめ
引用元:CX-8公式
CX-8はグレードを問わず外観に高級感が漂い、価格以上のルックスです。
もちろん、内装だって負けてはいません。
基本グレード「ベース」でも、十分な貫禄を放っています。
大きめの車体が心配な方でも、充実した安全性能が標準装備されていて安心ですよ。
エンジンの種類や予算など総合的な視点から、最適なグレードを見つけましょう。
「百聞は一見にしかず」よろしく、3つのエンジン全てに試乗するのをお忘れなく!
家族みんなが納得できるグレードを選んで、楽しいドライブに出かけましょう。