「思いっきりアウトドアを楽しみたい!」
そんな時に愛車の性能がネックになって、行きたい場所を諦めるなんて悔しいですよね。
悪路を難なく走ってくれる本格派SUV車は、アウトドア派にとって憧れの存在。
源流の釣りスポット、絶景ポイントへのドライブを頼もしくサポートしてくれます。
なかでも「ランドクルーザープラド」は、世界中で愛される人気SUVです。
しかし「いざ乗ってみたい!」と思っても、これまでの車と違っていて困ることが・・・
そう!それがグレード選びです。
今回は、ランドクルーザープラドのグレードごとの違いを徹底比較。
選び方のポイントを押さえて、憧れの本格派SUVを手に入れましょう!
目次
ランドクルーザープラドのグレードは?
2009年にフルモデルチェンジし、4代目ランドクルーザープラドが誕生しました。
そのあと一部改良を重ね、2017年にマイナーチェンジ、現在に至ります。
現行モデルのグレードは全部で3つ。
最上位グレードのTZ-Gを除き、他の2つのグレードではエンジンと乗車定員を選べます。
したがって、実質的には9つのモデルから選択するイメージとなります。
エンジン | 乗車定員数 | |
TZ-G | クリーンディーゼルエンジン(2.8ℓ) | 7 |
TX-L | クリーンディーゼルエンジン(2.8ℓ) | 7 |
クリーンディーゼルエンジン(2.8ℓ) | 5 | |
ガソリンエンジン(2.7ℓ) | 7 | |
ガソリンエンジン(2.7ℓ) | 5 | |
TX | クリーンディーゼルエンジン(2.8ℓ) | 7 |
クリーンディーゼルエンジン(2.8ℓ) | 5 | |
ガソリンエンジン(2.7ℓ) | 7 | |
ガソリンエンジン(2.7ℓ) | 5 |
※表はスライドできます
TZ-G
出典:トヨタ公式サイト
- グレード:最上位モデル
- エンジン:2.8ℓクリーンディーゼル
- 乗車定員:7人
メカニズムや走行支援など、オフロードを走るための装備が充実!
悪路走破に適したSUV車を全面に押し出しだしたグレード、それがTZ-Gです。
TX-L
出典:トヨタ公式サイト
- グレード:標準モデル+オプション
- エンジン:2.8ℓクリーンディーゼル or 2.7ℓガソリン
- 乗車定員:5人 or 7人
TX-Lは、標準モデルに比べてインテリアが本革仕様となり、さらに高級感がアップ!
「TZ-Gには手が出ないけど、内装にはこだわりたい!」そんな方に最適です。
TX
出典:トヨタ公式サイト
- グレード:標準モデル
- エンジン:2.8ℓクリーンディーゼル or 2.7ℓガソリン
- 乗車定員:5人 or 7人
TX-Lと異なる点はインテリアくらいで、メカニズムや走行支援などは同じです。
「走りがいいなら、内装にはこだわらない」そんな方におすすめです。
各グレードを比較
さらに細かな項目別に、それぞれのグレードを比べてみましょう。
外観
グレード | TZ-G | TX-L | TX |
ホイール | 265/55R19タイヤ
19×7½Jアルミホイール (切削光輝+ダークグレー メタリック塗装) |
265/65R17タイヤ
17×7½Jアルミホイール (シルバーメタリック塗装) |
|
ドアベルト
モールディング |
クローム | クローム(2.8ℓディーゼル)
ブラック(2.7ℓガソリン) |
ブラック |
サイドステップ | カバー&照明付 | カバー付 |
※表はスライドできます
ランドクルーザープラドの外観は、グレードによる大きな違いはありません。
最も分かりやすい違いといえば・・・TZ-Gのタイヤホイールくらいでしょう。
その他ドアベルトやサイドステップは、近くで確認しないと分からないレベルです。
内装
グレード | TZ-G | TX-L | TX |
ステアリングホイール | 木目調・本革巻き
電動オートアウェイ &リターン機能 |
本革巻き | |
シフトノブ
&パーキングブレーキ |
本革巻き | ||
センタークラスターパネル
&センタークラスター サイドニーパッド |
金属調ヘアライン
本革+ステッチ付き |
本革+ステッチ付き | |
オーナメントパネル | 木目調+金属調加飾 | ブラック | |
ドアハンドルグリップ | 金属調ヘアライン+
シルバー塗装 |
シルバー塗装 | ブラック |
シート | 本革
フロントシートパワー 快適温熱シート +シートベンチレーション機能 サードシート電動格納(7人乗りのみ) |
ファブリック | |
室内照明 | センターコンソールイルミネーション
足元照明・ドアトリム サードシート読書灯(7人乗りのみ) |
デッキ(ルーフ)
照明 |
|
収納 | トノカバー(5人乗りのみ) | ||
アクセサリー
ソケット&コンセント |
DC12V(フロント・リア)
+AC100V(ラゲージ) |
DC12V(フロント・リア・ラゲージ) |
※表はスライドできます
最上位グレードTZ-Gは、内装に本革や木目調が施され一味違う高級感が漂います。
また「電動オートアウェイ&リターン機能」を標準装備。
最適に調整されたステアリングホイールの位置を記憶してくれます。
もちろん、エンジン停止時には格納され、スタートともに任意の位置へ戻ります。
車の乗り降りを楽にしてくれるドライバー思いの機能ですね。
次に注目すべき機能は「快適温熱シート+シートベンチレーション機能」でしょう。
TZ-GとTX-Lに標準装備されています。
- 快適温熱シート:肩・腰・足のシート部分が温まる機能(温度を無段階調節できて、車内が冷えた時に効果的)。
- シートベンチレーション:シートから風を送り出す機能で、足腰の蒸れを防ぐ。
いずれも、過酷な環境を走破するために、ぜひ備えておきたい機能ですね。
さらに本格的なアウトドアを目指すなら「アクセサリーソケット」も装備したいところ。
特に、AC100Vコンセント完備のTZ-Gは、家電がそのまま使えて便利ですよ。
エンジン・燃費
グレード | TZ-G | TX-L | TX | ||
エンジン | 直噴4気筒
2.8ℓクリーン ディーゼル エンジン |
直噴4気筒
2.8ℓクリーン ディーゼル エンジン |
直噴4気筒
2.7ℓガソリン エンジン |
直噴4気筒
2.8ℓクリーン ディーゼル エンジン |
直噴4気筒
2.7ℓガソリン エンジン |
燃費 | 11.2㎞/ℓ | 11.8㎞/ℓ | 9.0㎞/ℓ | 11.8㎞/ℓ | 9.0㎞/ℓ |
※表はスライドできます
2015年の一部改良時に復活したディーゼルエンジン車。
新たな技術を採用しているため、従来に比べると騒音・振動低下を実現しています。
さらに燃費を向上させ「平成17年低排出ガス50%低減レベル」の認定を受けました。
ガソリンエンジン車では、バランス面が重視されます。
舗装された路面や未舗装でも、ストレスなく走行することができます。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いは、後ほど詳しく説明します。
走行性能
グレード | TZ-G | TX-L | TX |
運転支援 | AVS(パワーステアリング連動)
&リヤ電子制御エアサスペンション KDSS(キネティックダイナミックス サスペンションシステム) |
||
オフロード
走行支援 |
VSC+アクティブトラクションコントロール
&ダウンヒルアシストコントロール制御 &ヒルスタートアシストコントロール +ハイドロブレーキブースター+電動センターデフロック (2.8ℓクリーンディーゼルエンジン車) |
||
VSC&トラクションコントロール
+ヒルスタートアシストコントロール +電動センターデフロック (2.7ℓガソリンエンジン車) |
|||
オンロード
走行支援 |
ドライブモードセレクト
(COMFPRT/ECO/NORMAL /SPORT S/SPORT S+) クリアランスソナー&バックソナー |
||
安全装備 | Toyota Safety Sense |
※表はスライドできます
クリーンディーゼル車は、全グレードでオフロード走行に適した機能を標準装備。
- アクティブトランクションコントロール:四輪のブレーキそれぞれを独立して制御できる駆動制御装置。
- ダウンヒルアシストコントロール:急坂降坂支援装置(速度を低速に保ち安定した走行を行う)。
- ハイドロブレーキブースター:坂道発進支援装置(坂道発進の時、車両が下がると自動ブレーキが作動する)。
どの機能も、未整地のぬかるんだ道や凸凹道、急坂の上り下りで威力を発揮します。
まさに、アウトドアにぴったりの頼もしい機能といえますね。
さらに、TZ-Gには悪路を走るための装備が加わります。
出典:トヨタ公式サイト(写真連結・枠付け)
- AVSおよび電子制御エアサスペンション:路面の状況にあわせて3段階に車高を変える機能。さらに車高を維持し安全に運転できるよう制御。
- KDSS(キネティックダイナミックス):舗装された路面では車体の傾きを抑える。反対に、凸凹道ではしっかりとタイヤが路面を捉えるように制御。
いずれも、未舗装の路面を走行するときに役立つ機能です。
標準装備することによって、ワンランク上のオフロード走行を可能にしています。
また、通常の舗装道路でも運転を助けてくれる機能があります。
出典:トヨタ公式サイト
- ドライブモードセレクト:5つの走行モードにあわせて機能を制御。エンジン・トランスミッション・ステアリング・空調などを同時に行う。
高速道路や一般道の走行など、状況に合わせて最適な走行をサポート!
「オンロードとオフロード、どちらも満喫したい!」
そんな欲張り仕様のTZ-Gは、他グレードとの差がはっきりしています。
安全面では、衝突回避支援パッケージToyota Safety Senseを標準装備(全グレード)。
- 自動(被害軽減)ブレーキ:前方の車両や歩行者を検知。
警報ブザーとディスプレイ表示で衝突を知らせ、ブレーキを作動させる。 - 車線はみ出しアラート:路面の白線(黄線)をカメラで認識。
ウインカー操作がない場合に警報ブザーとディスプレイ表示で知らせる。 - 自動ハイビーム:ハイビームとロービームを自動で切り替え。
- 追従ドライブ支援:先行する車との車間距離を保ちながら、追従走行とブレーキ制御を行う。
どのグレードを選んでも、最新の安全装備が付いているから安心ですよ。
価格
グレード | エンジン | 乗車定員数 | 本体価格(税抜) |
TZ-G | 2.8ℓクリーンディーゼルエンジン | 7 | 4,966,000円 |
TX-L | 2.8ℓクリーンディーゼルエンジン | 7 | 4,465,000円 |
2.8ℓクリーンディーゼルエンジン | 5 | 4,322,000円 | |
2.7ℓガソリンエンジン | 7 | 3,891,000円 | |
2.7ℓガソリンエンジン | 5 | 3,748,000円 | |
TX | 2.8ℓクリーンディーゼルエンジン | 7 | 3,988,000円 |
2.8ℓクリーンディーゼルエンジン | 5 | 3,845,000円 | |
2.7ℓガソリンエンジン | 7 | 3,419,000円 | |
2.7ℓガソリンエンジン | 5 | 3,276,000円 |
※表はスライドできます
最上位グレードのTZ-Gが4,966,000円、オプションをつければ600万円程度でしょう。
- TX-L(クリーンディーゼルエンジン・7人乗り)と比較した場合:+501,000円
- TX(クリーンディーゼルエンジン・7人乗り)と比較した場合:+978,000円
エンジンだけを比べると、ガソリン車よりもクリーンディーゼルが高くなります。
- TX-L:+574,000円
- TX:+569,000円
買取り人気
グレード | 中古車価格 | グレード別買取価格
ランキング |
TZ-G | 354~608万円 | 4位(平成29年製)
5位(平成27年製) 7位(平成26年製) |
TX-L
(2.8ℓクリーンディーゼルエンジン・7人乗り) |
327~598万円 | |
TX-L
(2.8ℓクリーンディーゼルエンジン・5人乗り) |
439~540万円 | 9位(平成27年製)
10位(平成28年製) |
TX-L
(2.7ℓガソリンエンジン・7人乗り) |
205~579万円 | 3位(平成29年製) |
TX-L
(2.7ℓガソリンエンジン・5人乗り) |
288~613万円 | |
TX
(2.8ℓクリーンディーゼルエンジン・7人乗り) |
399~538万円 | |
TX
(2.8ℓクリーンディーゼルエンジン・5人乗り) |
289~518万円 | |
TX
(2.7ℓガソリンエンジン・7人乗り) |
179~495万円 | 8位(平成29年製) |
TX
(2.7ℓガソリンエンジン・5人乗り) |
174~506万円 |
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参考サイト:価格.COM
一覧は、2009年初年度登録車・同一グレードをまとめた中古車価格になります。
買取価格が354~608万円のTZ-Gは、買取りランキングでは10位以内に3車種が該当!
買取価格が439~540万円のTX-L(2.8ℓクリーンディーゼル・5人乗り)の買取りランキングは、9位・10位でした。
一方、TX(2.7ℓガソリンエンジン)は、乗車定員に関係なく最低買取価格が170万円台。
ランドクルーザープラドの買取価格の中では最も低い結果となりました。
ディーゼルとガソリンどっちがいい?
ランドクルーザープラドでは、2種類のエンジンから選択できます。
それが、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンです。
様々な点で異なるこの2種類のエンジンを、分かりやすくまとめてみました。
ディーゼルエンジン | ガソリンエンジン | |
燃料 | 軽油 | ガソリン |
燃費性能 | とても良い | 良い |
環境性能
(排ガス) |
△(従来)
〇(クリーンディーゼル) |
〇 |
走行性能 | 低速からパワフルに加速
高速回転ではパワーが落ちる (ターボチャージャーなどを追加) |
低速域ではパワーはそれほど強くない
高速回転でパワーを発揮 |
騒音・振動 | △(従来車)
〇(改善されつつある) |
〇 |
車両本体価格 | 高い | 安い |
選べる車種 | 少ない | 多い |
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安価な上に低燃費な軽油は、維持費を抑えられるメリットがあります。
ディーゼルエンジンは購入時に高くつくものの、維持費や燃料費を安く抑えられます。
具体的にランドクルーザープラドの場合を見てみましょう。
仮に1,000㎞走行した場合にかかる燃料と燃料代を計算してみます。
(レギュラーガソリン136.8円/ℓ、軽油117.6円/ℓとする)。
燃費 | 燃料 | 燃料代 | |
2.8ℓクリーンディーゼルエンジン | 11.8㎞/ℓ | 84.7ℓ | 9,960円 |
2.7ℓガソリンエンジン | 9.0㎞/ℓ | 111.1ℓ | 15,198円 |
※表はスライドできます
参考サイト:e燃費
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの差額は-5,238円。
もし1ヶ月に5,000円節約しようと考えるなら・・・
まず夕食メニューから肉類とビールが消えるでしょう。
単純な試算とはいえ、半年・1年と積み重ねれば・・・大きな金額になりますよね。
ちなみに、従来のディーゼルエンジンは多くの問題を抱えていました。
例えば、排気ガスや騒音・振動、高速回転域でのパワー不足などなど。
しかし、こうした問題点は少しずつ改善傾向にあります。
現在では、よりクリーンで快適なエンジンに生まれ変わりつつあるんですよ。
とはいえ、下記のようなデメリットも残っています。
- 車両製造のコストがかかるため本体価格が高い
- 排気ガスを排出しないようにする浄化装置のメンテナンスが必要
- 搭載している車種が限られているため選べる車が少ない
- 寒冷地では軽油が凍るため凍結防止剤入の軽油を使用
これから改善できる問題もありますが、エンジンの構造自体による違いもあります。
ディーゼル?ガソリン?どちらのエンジンがいいのか・・・
- どのような目的で使うのか?
- 初期投資と維持費のどちらにお金をかけられるか?
- 軽油を使ったエンジンの特性を理解して使用できるか?
などを考えて、選んでいく必要があります。
まとめ
ランドクルーザープラドのグレードの違いを徹底比較しました。
- グレードはTZ-G・TX-L・TXの3つ
- TX-LとTXでは、エンジン&乗車定員を選べる
- 上位モデルTZ-Gは、オフロード走行をメインに考えらたグレード
- TX-Lは、室内インテリアを本革にするなど高級感のあるグレード
- 標準グレードTXは、安全装備・オフロード走行サポートに過不足なし
- 買取人気が高いのは、TZ-GとTX-Lのディーゼルエンジンモデル
- 買取価格が低いのは、TXのガソリンエンジンモデル
ランドクルーザープラドは、国内外を問わず人気の高い車種です。
また、“プラド女子”の呼称を持つほど、女性からの支持も得ています。
全グレードに標準装備された便利な機能や頼れる安全装備が嬉しいですよね。
あなたにぴったりのグレードを選んで、憧れの場所へと出かけましょう!