軽自動車から普通車になったジムニーシエラ。
ジムニーのカタチはそのままに、パワフルなエンジンで乗り心地がアップしました。
しかし、普通車の場合は、やっぱり維持費の負担が気になりますよね。
パワフルなジムニーシエラにしようか、それとも経済的なジムニーで落ち着こうか…。
ならば、外装から維持費まで、両車の違いを比べてみましょう!
あなたにとっての「決め手」が見つかるかもしれません。
目次
まずは一覧表でマルっと比較!
出典:スズキ公式サイト
まずは、外装と室内・荷室です。
項目 | ジムニーシエラ (JC・4AT) |
ジムニー (XC・4AT) |
外装 長×幅×高(mm) | 3550×1645×1730 | 3395×1475×1725 |
室内 長×幅×高(mm) | 1795×1300×1200 | |
荷室(後席収納時) 長×幅×高(mm) |
980×1300×850 |
外装は、オーバーフェンダーとフロントバンパーが付いた分、サイズアップしました。
しかし、室内と荷室は一寸たりとも違わぬ同サイズとなっています。
続いては燃費です。
項目 | ジムニーシエラ (JC・4AT) |
ジムニー (XC・4AT) |
燃費 WLTCモード |
13.6km/L | 13.2km/L |
まさかのほぼ同じという結果になりました。
「え!?じゃあ、違うのは外装だけ??」
と思ってしまいそうですが、他にも大きな違いがあります。
それは、普通自動車と軽自動車の税金の違いです。
では、年間の維持費を比較してみましょう。
項目 | ジムニーシエラ (JC・4AT) |
ジムニー (XC・4AT) |
ガソリン代 (500km/1か月) |
5,515円 | 5,682円 |
駐車場代 | 10,000円 | 10,000円 |
自動車税 (1か月/1年) |
2,875円 | 900円 |
重量税 (1か月/2年) |
1,025円 | 275円 |
自賠責保険 (1か月/2年) |
1,076円 | 1,044円 |
車検 (1か月/2年) |
2,083円 | 2,083円 |
任意保険 | 6,158円 | 5,615円 |
合計 | 29,092円 | 25,599円 |
※駐車場代はお住まいの地域の相場を当てはめてください
※車検費用はディーラーで4~10万円。メーカーで2.5~8万円と言われており、その平均5万円で計算
※任意保険は13等級、車両保険あり、26才以上
それぞれの費用を1か月の負担として計算してみると、月々の差額は3,493円。
つまり年間では41,916円となりました。
4万円あったら、軽く旅行にいけますね。
維持費に関しては、軽自動車のジムニーが優秀です。
さて、サイズや維持費を確認しましたが、外装にはもうひとつ違いがあります。
見た目の違いはオーバーフェンダーとフロントバンパーだけじゃない!
出典:スズキ公式サイト
外装の違いはもうひとつ!
タイヤのサイズにも違いがあります。
項目 | ジムニーシエラ (JC・4AT) |
ジムニー (XC・4AT) |
タイヤ | 195/80R15 | 175/80R16 |
トレッド幅(mm) | 前1395/後1405 | 前1265/後1275 |
ジムニーシエラのタイヤは、ジムニーよりも1インチ小さくなり、幅は20mm広くなっています。
トレッド幅(地面に接する面)も、前後ともにジムニーシエラが広いですね。
でも、タイヤやトレッド幅が広いことのメリットとデメリットって何なのでしょう?
メリット
・横風で車があおられにくく走行安定制が高い
・見た目に迫力がでる
デメリット
・ハンドルがとられやすい
・細いタイヤより費用が高い
強風時の高速道路で右に左にユラユラ、私も怖い思いをした記憶があります。
安定性のあるタイヤなら、風の強い橋の上でも安心してスピードが出せますね。
室内サイズは同じでも、装備に違いが!
室内も荷室も同サイズではありますが、よ~く見比べると…。
インテリアに違いがありました!
ちょっとした違いですが、重宝しそうなアイテムばかりです。
防眩式ルームミラー
その名のとおり、バックミラーに映りこんだ後続車のライトのまぶしさを防いでくれます。
あのまぶしさは運転の妨げになりますからね。
頼もしいアイテムです。
ジムニーシエラには全車標準装備ですが、ジムニーにはどのグレードにもありません!
オートエアコン
出典:スズキ公式サイト
電力消費を抑えることができ、温度管理も自動なので面倒な調整はいりません。
現在はほとんどの車で標準装備となっており、もちろんジムニーシエラも、全車標準装備です!
ジムニーの場合、XC、XLでは標準装備ですが、XGはマニュアル式です。
はっ水加工シート
出典:スズキ公式サイト
こちらも当然、ジムニーシエラは全車標準装備!
ジムニーの場合はエアコンと同様で、XGは”はっ水加工なし”です。
アウトドア目的で購入する場合、このアイテムは必須でしょう。
軽自動車にはない乗り心地。
ジムニーシエラとジムニーの一番の違いは、「エンジンと排気量」です。
普通車にすることで、よりパワフルなエンジンを搭載することが可能です。
項目 | ジムニーシエラ (JC・4AT) |
ジムニー (XC・4AT) |
エンジン | 1460cc直4DOHC (102PS/13.3kg・m) |
658cc直3DOHCターボ (64PS/9.8kg・m) |
排気量(L) | 約1.5L | 約0.7L |
最大トルク(N・m/rpm)ネット | 130<13.3kg・m>/4,000 | 96<9.8kg・m>/3,500 |
数字だけ見ても難しいですよね。
ジムニーシエラのエンジンだと具体的に何が違うのかを見ていきましょう。
例えば…
・停止状態からの加速がスムーズ
・高速走行で100km/h超でもエンジンに余裕がある
・走る・曲がる・止まるの基本性能が高いので安心感がある
最近では軽自動車のエンジン性能も上がり、街乗りなら普通車と変わらないレベルまで、快適になりました。
しかし、ジムニーシエラもジムニーも車両重量が1,000kg台で、40~50kgしか変わらないんです。
大差ない車両重量なのに、載せるエンジンが1,460ccと658cc。
パワーに差が出て当然ですね。
しかし、軽自動車の中では、ジムニーの悪路での力強い走りは折り紙付きです。
オフロードでの瞬発的なパワーを求めるならジムニーでしょう。
長距離ドライブや高速運転が多い方は、持続的なパワーがあるジムニーシエラがオススメです。
維持費は節約できる!
費用面ではどうしても劣ってしまう普通車ですが、工夫次第で差額を減らせます。
任意保険はダイレクト型がお得
ダイレクト型とは、インターネットや電話から申し込む保険のことです。
最大で半額以上違う場合も!
安さの秘密はこんなところに。
- 代理店を持たないので人件費が不要
- 代理店に支払う手数料が発生しない
ネットで一括見積ができるので、今の保険料と比べてみると良いですよ。
\5万円以上安くなった人も/
車検費用はメーカーが安い
車検費用はディーラーで4~10万円、メーカーで2.5~8万円が一般的です。
違いは車検基本料金にあります。
- ディーラーの場合・・・車種によって料金が決定
- メーカーの場合・・・一律(車種による違いがない)
数万円の差は大きいですね。
給油はセルフのガソリンスタンドで
セルフサービスのガソリンスタンドも、保険料と同じく人件費の面で割安になります。
地域によっては、フルサービスのガソリンスタンドとの差が10円/Lになるところも。
たかが10円ですが、タンク容量が40Lのジムニーシエラなら400円もお得!
そして、もうひとつの節約方法は、ガソリンを満タンに入れないこと。
重量を減らすことで燃費をあげる作戦です。
しかしこの作戦は、頻繁に給油することになるので、マメな方におススメします。
クレジットカード払いでポイントを稼ぐ
税金や保険料は、なかなか高額な支払いになります。
そんな時は、ポイントが貯められるクレジットカード払いにしましょう。
1円でも多くキャッシュバックさせるのです。
まとめ
ジムニーシエラはジムニーとココが違う!
・エンジンと排気量が大きくなり、よりパワフルな走りを実現
・維持費の差額は月々約3,500円、工夫次第でさらにダウン
・全車標準装備のインテリアが多い
2018年に新型となって登場した、ジムニーとジムニーシエラ。
どちらもスズキの最新エンジンを搭載しています。
ただ、エンジンのパワーは、やはりジムニーシエラには敵いません。
長距離ドライブや高速走行を楽しみたい方は、ジムニーシエラ向きでしょう。
維持費の安さやオフロードでの走りを楽しみたい方は、ジムニーがオススメです。
ただし、乗った感触や走りのしっくり感は、実際に乗ってみないとわかりません。
ぜひ試乗して、あなた自身で感じる「違い」を見つけてください。